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文字どおり、日々様々な喧騒やトラブルや猫たちに振り回されてます。
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タイトルどおりです。

3/11に発生した東日本大震災において、我が家ももれなく被災いたしました。押忍。
自分メモもかねた記録的日記なので、すっごい長文になります。ご注意。



気象庁の発表によると、ウチのある市では震度6強ということだったのですが、何せウチの市は広大な田舎の市町村がいくつも合併し、市というにはあまりにも広いびよーんとした縦長な集合市町村なので、位置的な震度を正確に言うと震度7でした。

・・・いやもう、地震発生時は言うことを聞かない認知症患者と、パニックを起こしている実母と、我が子同然な猫たちの無事を確保するだけで精一杯。
どんな揺れだったかもろくに覚えてないほど、怒鳴りまくっていた記憶しかありません。

だってね?
モノが倒壊する危険性のない庭の真ん中に避難誘導しても、父は目を離すとすぐに、土壁を崩しながら今にも倒れそうな勢いで揺れている一番危険なボロ倉庫のところによたよた戻るわ、危ないから動くなと怒鳴って引っ張り戻しても逆切れして言うこときかないわ、母はわけわからないこと喚きまくるだけで役に立たないわで、もータイヘン。

一向に治まらない長い揺れの中、父の見張りを母に厳命し、少し揺れが小さくなったのを見計らって家に飛び込み、怯える猫たちを段ボール箱に押し込み、箱ごと毛布でくるんで二度に分けて救出。
そのとき一匹だけ、少し知能障害のある(俗に言う知恵遅れ)のニャンコがよたよたと表に飛び出し、縁の下に潜り込んでしまったので、それが一番肝が冷え、気になって落ち着かない。
もしこのまま家屋が倒壊したら、間違いなくあの子は助からないと。

まあ本震が治まって一時間後、必死に呼んでたら、土と埃で真っ黒になりながらも無事にノホホンと出てきてくれたので胸を撫で下ろしましたけど。
言葉は悪いけど、知恵遅れちゃんで本当に助かった。
正常な神経をしている子なら、怯え切って竦んだままパニックを起こし、呼べど暮らせど出てこなかったでしょうから。



・・・そんな感じで、もうとにかく無我夢中でした。
一番大きな揺れをやり過ごし、絶え間なく余震が続く中、段々落ち着いてきたら足先がやたらと寒くて冷たく、はっと我に返ったら、降りしきるぼた雪の中、私は部屋着の短パンに(上はトレーナーでしたが)裸足のままでぬかるんだ庭に立ってたことに気づいたぐらい。

とりあえず余震の合間を縫って泥だらけの足のまま玄関に戻ってサンダルを履き(スニーカーは泥で中が濡れると後々厄介なので)、箪笥や食器棚が倒れてモノが散乱する家の中から財布や通帳の入ったバッグと携帯電話、両親の上着や自分のダウンのロングコートだけを引っ張り出してガスの大元の栓を締め、そのまま一時間ぐらい外で地震が落ち着くのを待ったと思います。



そんなこんなでようやく余震の間隔が長くなってきたころ、恐る恐る家の中に戻りました。
電気が途絶えているのは覚悟の上だったので、少しでも外が明るいうちに、出来るだけ非常時対処の支度を整え、大丈夫なようなら部屋に人間の居場所を作っておかないとならなかったし。

改めて見る家の中は、そりゃあ凄惨でしたよ。
食器や瀬戸物は85%ぐらい割れて粉々。
箪笥や食器棚は倒れたりあらぬ方向にずれたり、本棚から本は飛び出してるわ、洋服も散乱してぐちゃぐちゃだわ、天井や壁はいたるところがひび割れて、崩れた石膏ボードの粉で床はざらざらだわ、茶の間に至っては一枚ほどはがれ落る寸前でしたから。

幸いだだっぴろさだけが取柄のアタシの部屋だけは、去年の年末の耐震構造検査がはいったときに大概の荷物をあらかた倉庫に運び出し、面倒くさがりなアタシの性格と猫たちもいるせいでそのまま物を戻すこともなく、必要最低限なモノ以外さっぱりしすぎるぐらい何もない状態のままだったので、家具や品物が酷く散乱することもなく、取り急ぎ反射型のストーブ二台と親達の布団、それに無事だった茶の間のコタツを運び込んで、ほとんど手間をかけずに家族三人の緊急避難場所にすることが出来ました。

そこにとりあえず父を押し込んで座らせておき、母には片付けなんか後回しでいいから、おそらくすぐに水道も断水するので、今のうちに出来るだけ大至急で飲料水を汲み置きしておいてと頼んで、自分は惨憺たる有様の居間と奥の部屋から、当面の被災生活に必ず必要なものや着替え、防寒具、買い置きしていた食料品やティッシュペーパー、トイレットペーパーなどを引っ張り出すことに。

あまりの酷さに途方にくれつつ、壊れたものや汚れてしまったもの、ガラスや瀬戸物の破片が付着してしまったものを避けて物資を確保していたら、再び廊下から非常時の神経を逆なでする母の間抜けな問いが。

「お風呂の水、何かあったら困るから抜いたほうがいいんだよね?」

・・・と。

もう速攻で怒鳴り返しましたよ。
「馬鹿言わないで! こんな時だからこそ絶対風呂桶の水は抜いちゃダメに決まってるでしょう!」と。
「こんだけ激しい地震があった後で、ライフラインがすぐに戻ると思うなバカ!」とも。

で、ヘトヘトになりながら荷物を抱えて部屋に戻ろうと廊下に出たら……母上、頼んだ水の汲み置きもそっちのけで、キッチンに散乱したなべやボウルや調味料の片づけをしてらっしゃる。orz
それでなくても余震に神経が尖っててイライラMAXだったので、再び怒鳴ってしまいましたよ。

なにやってんの! またいつ大きな余震がくるかもわからないんだから、片付けなんか後でいいって言ったでしょ?! それより大事だから水を汲んでおいてっていったじゃない!

ってね。(´・ω・`)

そう怒鳴りながら慌てて水道の蛇口をあけて確認したら・・・・・・時既に遅し。
水、一滴も出ませんでした。。・゚・(つД`)・゚・。

そこでようやく事の重大さに気づいた母上、今度は逆切れ。
それならそうと、もっとちゃんと言いなさいよ! さっきまで水は出てたし、こんな風になるなんて思わなかったんだから!と。

・・・・・・だから、ちゃんと言ったじゃないさ。おそらくすぐに断水するからって。orz
こんな目にあっていながら、危機管理とは何かも真面目に考えてなかったのは、自分のせいじゃありませんか。

しかしもう既に事態は変わり、危機意識の薄いおバカさんに何を言っても仕方がないので、頭を抱えつつも翌日に給水車が出動することを願いながら、僅かにやかんに残された水だけはくれぐれも無駄遣いするなと厳しく言い聞かせて作業再開。
多分、今からどこに走っても水は売ってない。店が開いてるわけがない。ならば、お馬鹿な母親と病気ゆえに判断能力のない父親を相手に、如何にして今あるもので生命維持をするかが先決だと、再び物資をより分けながら頭の中で猛烈に考えをめぐらせていました。


──── いやね。本当に真面目に思いましたよ。
執筆のためだったとはいえ、普段何気ないときに災害やサバイバル関連の知識を仕入れておいてよかったと。


そうこうしているうちに日は沈み、あたりは真っ暗になりました。
そうなるともう、やれることは何もありません。

灯りは神棚用の小さくて細いろうそくのみ。(ウチはもともと職人の家庭だったので、神棚があります)
1本15分ほどしか持たないので、余震による火事に気を遣いながら、ある分をどうやって節約しようと悩みつつ点火。
アタシの予測では、最低5日~一週間は電気は回復しないだろうと読んでいたので。

飲料水が確保できなかったので当然炊事も出来ず、今夜はご飯抜きで寝られるようなら早寝するしかないなと思っていたら…自治会の役員でもある三軒隣の牛農家のご夫婦が、真っ暗な中、安否確認をかねて、懐中電灯片手に梅干のおにぎり二個と搾りたての牛乳を4リットルも運んできてくれました。
おにぎりはお年寄りのいる集落の家庭全部に配っているそうで、ご自分のところも大所帯で先を考えれば大変なのに、こんなときはお互い様だからと笑って無事を喜んでくださって、ただただ頭が下がる思いでした。

でも本当に、これには助かりました。心からありがたかったです。
生の牛乳は煮沸しなければ飲めませんが、のどを潤すことが出来るし、栄養も取れる。
LPガスは怖くてまだ通せないけど、幸いウチは煮炊きの出来る反射型のストーブがあったので。

心遣いに感謝しつつ、おにぎりは1個ずつ両親に食べさせ、貴重な水は食後の薬を飲ませるのに使い、私は牛乳を飲んで震災当日の夜は過ごしました。
まあ色んなことに神経が張っていたので、アタシ自身は食欲が皆無だったのもあり、辛くはなかったんですけどね。(笑)


────ここまでが、震災当日の我が家の有様です。
長くなりすぎるので、翌日以降の話はまた次回に。(ぁ



とりあえず、皆無事で生きています。 押忍。(笑)







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